リーマン・ブラリーズ

都内外資系アラサーリーマンのおもいを綴る。ロードバイク・アウトドア・その他ビジネス関連などとりとめなく思ったことを呟く日記的なSomething。

「未来に先回りする思考法」佐藤航陽著

 

もう数ヶ月前になるけど「未来に先回りする思考法」を読んだので感想文。

書評みたいなきちんとした文章は僕には無理なので、独りよがりの感想です。

未来に先回りする思考法
 

「思考法」というワードが表題につくのため、思考のフレームワークなどを用いたHow to本なのか?というイメージがあった。(いわゆるHow to本は表層をなぞるもの、著者個人の思い込みが強いものが多く敬遠しがち)

 

けれどAmazonのレビューが概ね好意的なものが多く、佐藤社長にも個人的に興味があったので?Kindleで購入してみた。
結果として、今年読んだ本の中で一番興奮させられるものだった。

 

書評は色々出ているので割愛するが、一言でいうと「俯瞰する視点」というものを具体性を伴った文章で認識できたというのが大きな収穫だと思う。産業革命が起き、封建制が崩れて、民主主義・資本主義が世界の中心となって久しいが、これは歴史を紐解くと大きなうねり、時代の流れの過渡期に過ぎない。(生まれてからこの現代のシステムの中に生きているのでこれ以外の考え方がイメージできないが)

 

現代のシステムを前提に行政や経済が語られることが多いが、そもそも現代の国を主体とした民主主義や経済のあり方自体が変化している一つの時代でしかない。

Big4と呼ばれるような巨大なIT企業等が国境を越えて世界規模でユーザーを獲得し、身の回りのあらゆる情報がネットワークに接続されていく流れの中で国のあり方・人のあり方が今後根本的に変わっていくのは間違いない。

 

個人的な感触としては世界は今までになく皆が似たような文化・情報に触れる社会で、世の中はフラットになっていく。
一方で効率化され続ける資本主義社会では格差は助長されていき、それをどのように行政(もしかしたら企業かもしれない)が制していくか。


人口の時限爆弾を抱え、将来衰退することが明らかな日本、その国にいる自分も含めて世界を俯瞰して世の中の大きなうねりを感じとろうとすることは、生存に欠かせないと思う。

凡人ながら俯瞰する姿勢はビジネス・社会で生き残るために磨かないといけないね 。