初級〜中級ライダーによるMerida Scultura Teamインプレッション。4000kmほど乗ってみて
こんにちは。最近は涼しくなって、自転車日和ですね。ただ、週末は雨ということも多くて辟易しますが、天気ばかりは仕方ないですね。
ここ最近は、迫ってきているツールドおきなわ対策として、アップダウンのあるコースを何人かで一緒に練習する週末を過ごしています。
今年の夏にSpecializedのVengeからMerida Scurutura(スクルトゥーラ)Team(2017)乗り換えてみました。きっかけは単純に型落ちでセールだったからw
現行はバーレーンメリダカラーですが、ランプレ時代のカラーリングのものです。
フレームセットが40%以上値引きされており、16万円でプロ機材が手に入るので食指が伸びてしまいました。アップダウンのあるコースが好き(ヒルクライムは...)なのでVengeから変えたいというのもありました。
出典:Cyclowired
価格も手頃なことから多く初級〜上級のライダーに支持されているブランド、フレームだと思いますので、参考のため簡単にインプレを書いてみたいと思います。夏から4000kmほど走り、平坦から登りまで一通り使ってきたので多少は雰囲気わかってきました。(機材に比較的鈍感な素人のインプレとしてみてくださいw)
乗り手のプロフィールとしては体重56kg、FTP260wの初級〜中級の軽量ライダーと考えてください。
重量
結論から言うと非常に軽いです。フレームセット985g(公表値)とのことで軽量を売りにしたフレームです。乗っていたVengeが7.6kgほどだったのが、コンポ・ホイールそのまま移植で6.95kgほどまで落ちました。(ハンドルは3TアルミからS-Worksのカーボンハンドルに変更)
クライマーからしたらそこまで軽くはないかもしれませんが、アルミホイール(レーゼロナイト)を履いていることを考えるとまだまだ軽くはできますね。
乗り味
一言でいうと非常にレーシーです。(ランプレメリダが使用していたので当たりまえですがw)
剛性が高いため反応性はよく、きびきびと走ります。300w以上のダンシングなどでもたわむ感じは一切ないです。逆に言えばそこそこ脚は削られます。がっちがちというほどでもないですが、高剛性のフレームに分類されると思います。
振動の吸収性は(レーゼロと相まってw)いまいちだと思います。ロングライドは結構疲れるので、チューブラーにしたり、空気圧を下げるなどした方がよいかもしれません。
平坦での巡行は安定感があり、ハンドリングはピーキーさもなく自然です。あんまりVengeと変わりばえしない印象です。
やはりこいつの真骨頂は登りです。高い剛性から力が逃げず、かつ重量が軽いため長さに関わらず登りは大得意です。Vengeから乗り変えて、登りの印象が全く変わりました。概ねどの登りでもStravaでのPersonal Bestが出ているので、Vengeよりはあきらかに良いです。
おすすめの使い道
これはTheレース用フレームです。まったりのロングライドなどにはまるで適さないと思います。ヒルクライムレースはもちろん、反応性も良いので加減速の激しいクリテリウムやアップダウンの多いツールドおきなわなどのロードレースでも活躍するはずです。オールラウンダー的な要素の強いフレームなので、ホイールチョイス次第でレースであればなんでもグイグイいけると思います。
定価で買うと30万円ほどのフレームですが、それでも買いのレベルにあると思います。
正直レースに出る人からしたらフレームは割れ物、壊れ物なので安いに越したことはないです。s-worksとかCerveloとか乗りたい気持ちもありますが、費用対効果でこのフレームに勝るものはないのでは?というくらいの完成度です。メリダというブランドが許容できるのであれば、手放しでおすすめできると思います。
数少ないネガティブな点はBB下のブレーキになっていること(現行はシートステー)で左クランクのパワメがつかないことと、カラーリングwです。
黒地にランプレのピンクは良いのですが、ダウンチューブに白が入っているのが統一感なくちょっとイマイチかなーとw 仕方ないですが。
とにかく、Sculuturaは多くのレーサーにおすすめできるバイクだと思います。
ぶっちゃけ見た目はReact(リアクト)の方が好みというのは置いておきますw