「LINEほけん」にみるモバイル・ペイメントのこれから
LINE Payからメッセージが来た。
いつもうざい告知ばっかり来るので、即メッセージを消してるんだけど、今回は気になってしまった。
毎日のようにプロモーション来るのやめてほしい…思考停止してノールックで削除しちゃうよね〜
どうやら10/16からLINEで保険を提供し始めたようだ。
LINEで保険?というのでピンとこなかったんだけど、中身を見てうーんと納得してしまった。
ちょっとありだわ、使おっかな〜というサービスだったので、簡単に整理。
保険のサービス自体は損保ジャパンなど外部の保険機関と提携して提供をしているようで、基本的には旅行や自転車やゴルフといったスポーツなど単発や少額の損害保険をメインとしている。
そのほか、弁護士が必要になった際の補償や各種イベント、賃貸物件での損害補償などあるようだ。
保険のサービス内容自体は今まであったものと特段変わらないので割愛するけど、LINEだからこそのメリットがある。だからこそサービスはじめたんだろうけど。
それは保険を決めて申し込み完了のフローのシンプルさ、決済まで最小の手間で明快に完結することだ。
例えば明日から札幌に旅行に行くことになっていたけど、地震のこともあって一応保険に入っておくか、という心待ちになったとする。いままでは普通にネットで保険を探して申し込むか、JTBみたいな旅行代理店で保険を申し込むと思う。でもどっちもだるいよね。ネットは探す手間と決済のためにクレジットカード情報入れたりとかめんどすぎる。どうせ旅行の損害保険なんて1000円くらいなもんだ。JTB行くのは時間も手間もかかるので論外。
それがLINEほけんなら簡単。思い立ってLINE立ち上げて、日数選んで基本の登録者情報入れて規約同意してLINE Payで決済しておわり。
シンプルに保険に入れて、決済まで含めてシームレス。
それとボットで保険の質問について聞くこともできて、LINE側としてはサービスに人員を割かずにQA対応などの顧客サービスを提供できる。まだサービスを始めたばかりで回答のパターン数や正解データの蓄積が甘いのか、ボットからの回答はクソなんだけど、これから精度はあがっていくだろうな。
そもそも何にも理解しねぇ…ほとんどQAパターンも何も入れ込んでないんだろうな…
LINEは期間限定で業者向けのLINE Pay手数料無料を打ち出したりして、群雄割拠のモバイルペイメント業界からいち早く抜け出ようとしている。
こんな感じで色んな金融サービスや買い物とか、シェアサイクルとか果てはライブの投げ銭的なものまであらゆるサービスがLINEの中で完結して、経済圏を作ろうってのはどこのコンシューマー向けアプリ提供者でもおんなじ志向だと思う。もちろん大切なのは圧倒的にサービス提供のスピード感。
マーケットをある程度寡占できれば、指数関数的に利用者は伸びるはず。メルカリなんかも方向は違えどおんなじように独自の経済圏を作ろうとしている。
今後、モバイルの決済は競争が激化して、おそらく数年くらいで数社に寡占されて落ち着いていく。覇権はどこが握るんだろうか。。
別にLINE好きでもないけど、どんなことをしてくれるのかすごく興味が湧いた夜更けでした。
会社の同期や同僚が何人もLINEに転職していくので、ちょっと気になるところ。大学の時の友達もゲーム会社から転職してたな。
明日は早朝から仕事なのに、ついついブログ書いてしまったorz
夜型の人間の性と割り切り、床につくことにします…