リーマン・ブラリーズ

都内外資系アラサーリーマンのおもいを綴る。ロードバイク・アウトドア・その他ビジネス関連などとりとめなく思ったことを呟く日記的なSomething。

2019年全日本選手権 観戦レポート

2019年6月30日に富士スピードウェイで行われた自転車ロードレースの全日本選手権(男子エリート)にチームメイトのサポート、応援を兼ねて観戦に行ってきました。

 

当日はあいにくの雨だったのですが、ロードレース前のTTやジュニアの時などからずっと雨だったので観戦準備は抜かりなく。

 

現地に7時に着くと結構な降りようで、レースが荒れないか不安な気持ちになる。

テクニカルかつアップダウンが激しいコースなので落車が頻発するかもしれない。

チームメイトから関係者用のパスと補給地点フィード用のパスを受け取っていざピット側へ。

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9時スタートで写真が8時前だがめっちゃ降っている。大丈夫か、、

 

ピットではワールドツアー、プロコン、コンチネンタルはそれぞれピットを確保している。

コンチネンタルなんかは早い者勝ちらしい。アマチュアは余ったピットに適当に笑

しかし参加者が少ないのでがらがら状態で気兼ねなく過ごせそう。

 

フミのいるトレックセガフレードではカメラが付いて何やら取材を受けている様子。

そう、今回は新城幸也別府史之というワールドツアー所属の日本を代表する二大レーサーが参戦することで話題になっている。全日本選手権の日程がツール前であったりするため2人揃って参戦はかなり久しぶりになる。

チームメイトは雨の中一周の試走に。帰ってくるとびしょ濡れではあったが、危険なポイントなど確認できた様子。そこからローラーで8:30までアップを開始。アップを終えると検車などのために出発した。無事を祈り送り出す。

 

いよいよ選手たちがスタート地点に並び始める。雨は小雨程度に落ち着いている。

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選手が概ね並んだとこで別府や新城がやってきて先頭にするりと抜けていく。テントの雨除けの幕をひらりとかわしていき、沸き立つ観衆笑

 

いよいよレースが始まる。日本のトップを決めるとあり、緊張感たっぷりの雰囲気のプロ選手もあれば、飄々としてみせるアマチュア選手もいる。号砲が鳴らされ、クリートのキャッチオンと観衆の歓声の中で選手たちがスタートしていく。この中から全日本チャンピオンが決まるのだ。

 

我々は補給に向けた準備をせねば。補給地点ホームストレート前の最終カーブにある。行き方がわからないので関係者に聞いてみるとコースを横断していくとのこと。それしかないよね笑

 

補給のボトルなどを準備しながらホームストレートで見ているとすでに集団が割れている。カオスや、、、アマチュアトップ選手の高岡さんすら第3集団にいる。開始早々すでに荒れている。

だがしかし、チームメイトが見つからなかった。何かあったか、と不安になっているとLINEで別の場所にいたメンバーから落車しているとの情報。まじか、、

 

とりあえず走っているらしいのでホームストレートで待ち構える。集団から数分以上遅れてホームストレートにやってきた。脚が血だらけになっているが走れているので大事には至っていないか。。その後救護室へ行くと、擦過傷のみで骨などにはダメージないとのことで一安心。頭も打っていないのでとりあえずはお風呂が辛いだろうなと笑

 

そこで我々のレースは終わったので純粋に観戦をすることに。ピット側からスクリーンに映し出される様子を見つつ、実際の集団を見る形でしばらく観戦。周回ごとに人が減っていく。天候とコース特性、散発するアタックなどで相当なサバイバルレース。中頃にブリジストンの徳田選手が1人逃げを開始し、集団は一旦の落ち着きをみせる。シマノやブリッツェンが先頭付近で集団をコントロールする。

 

そのあたりで我々はお買い物へ笑

協賛メーカーなどのブースを回って色々物色。シマノの高級ウェアのスフィアの靴下がセールだったので購入。あとで自宅で履いてみたが糸が細く繊細なタッチ、かつさすがのフィット感。定価だとあれだが、これは良い買い物。ブルー単色でオシャレではないが笑

他にはチームメイトがメリダに試乗したりしながら楽しく過ごす。

 

そうこうしているうちに徳田選手が吸収されたらしく、レースに動きが出てきた。

新城幸也含めた10人くらいの強力な逃げが決まりかけるも、ブリジストンがそこに入り損ねたらしく、全力で集団を牽引。結局振り出しに戻る。

もはや集団は50人くらいでは?というほどに減っている。どんなサバイバル、、

 

またアタックが決まり、新城幸也、小石(UKYO)、小林マリノ(ジョッティ)が逃げる。マリノ選手は荒川で度々見かけたり、私が夜な夜な練習している浦安にもゆかりがあるようで、明るいキャラ含めて個人的に応援している選手。再三アタックを決める新城幸也は明らかに次元が高いまさにモンスターだが、単騎のため消耗はかなり激しいはず。マリノも単騎だが3人なら戦略次第で勝機があるのでは?と期待をしながらホームストレートで観戦していると、結局3人は吸収されてしまう。

ちなみにホームストレートは向かい風かつ若干の登りとなっており選手には厳しいストレート。

その中でホームストレート後半で愛三工業レーシングの選手がするすると抜け出しを図る。特に強烈にアタックしているわけではないので、選手みんな苦しいのは間違いない。そこに新城、入部(シマノレーシング)、横塚(UKYO)が合わせて、4人の逃げが形成される。集団はこれを見送り、タイムギャップが開き始める。見送ったというよりも積極的に引ける選手やチームがない。これは決まったか、、

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結局、愛三工業の選手がその周回で千切れて逃げは3名に。残り3周だが、タイム差は開く一方。逃げ切りはほぼ確定し、勝者はこの3名の中に決まる。横塚選手は詳しく知らなかったがツールドおきなわ140kmの優勝者と聞いてなんか親近感がわく。どうやら長距離が強く、スプリント力もあるらしい。

入部選手は元々トラック出身の選手なのでゴール手前のレース感や瞬発力は間違いなくある。

新城幸也もツールやアムステルゴールドレースなど集団でのスプリントにパンチがある印象で間違いなく強い。

誰が勝つかわからないが、ダークホースの横塚選手が勝つと個人的には面白いが笑

 

結局コース外の1番長い登りで新城がアタックして横塚選手は千切れてしまう。頑張って食らいついてくれ。

最終回にて先頭は2名に。ほとんど新城が先頭を引いており、入部はきつそうにも見える。三味線かわからないが普通に考えて異次元レベルのレースで相当にきついはず。

 

ホームストレート前の最後の登りで新城幸也がアタック!するも入部を千切れずにホームストレートでのスプリント決戦へ。新城幸也の後ろにつきながら淡々とタイミングを図る入部。残り200mを切ったあたりで入部渾身のスプリント。伸びる。二頭身ほど新城を引き離しての圧巻のスプリントだった。

それ以上に単騎かつ復帰戦でここまで圧倒し続けた新城幸也が、改めて化け物であることがよくわかった。正直なところ国内選手とは圧倒的な格の違い、そして強いプライドがあった。

 

観戦のためにレースに行ったのはこれが初めてだけど、相当に興奮した最高のレースだった。毎回こんなんであればJプロも過疎らないのになぁ。あとカメラ映像があってスクリーンに映されるのはわかりやすくて良いね。カメラワークはかなり酷く車や路面を映す場面が多かったけど(というかバイクの位置どりが酷い)、状況を逐一把握しながら見られるレースはやっぱり楽しい。バーベキューでもしながら見られたらなお良し笑