リーマン・ブラリーズ

都内外資系アラサーリーマンのおもいを綴る。ロードバイク・アウトドア・その他ビジネス関連などとりとめなく思ったことを呟く日記的なSomething。

シルバーウィークの読書まとめ、会社員人生からの脱却

 4連休で結局暇を持て余しているので久々の更新。

 

今年は自転車ロードレースとして目標としていたツールドおきなわもなくなってしまったので、モチベーション上がらず月に数百キロ程度しかのっていない状態。

でも来年はトライアスロンのロング(アイアンマンや宮古島など)に挑戦しようかと思っておりランニングと水泳を始めました。目安としてラン40km/week, スイム3km/week, バイク150km/week程度を基準にコツコツやっていこうと思います。

でも最近調子に乗って一回で15km近くランニングしたら一日ぐったりしてしまった。

自転車をここ数年乗っていた人間にはランニングはやっぱりハードル高い。。。特に胃腸が揺さぶられることに慣れていないため、内臓系にダメージがきますね。

膝など故障しないように適度に10km前後を走ろってベースの足腰を鍛えようと思います。

 

 

さてシルバーウィークは嫁さんが実家に帰省している関係でペットの犬と二人で過ごしています。特にどこに出かけるでもなく近所で全て済ましている状況。

せっかくなので読書を何冊かしてみました。

いきなりですが、以下のFIRE(Finance Independence, Retirement Early)の本にはかなり感銘を受けました。大きな理由としては非常にリアリスティックで物事に悲観的(でもアグレッシブ)な価値観の著者(中国系カナダ人)が一定の資産を明確な数字的な根拠に基づいてFIREを行い自由に仕事をして生きているという点です。

正直働くことに対しての目標・情熱がここ数年枯渇している(サラリーマンとしての目的がない)状態だったので、具体的な資産額の目標を設定した上で好きな仕事で生きていくということがイメージできました。客観的事実や数字に基づいた発想はエンジニアの著者らしく非常に自分にマッチしました。30代で自分もFIREを目標にします。

 

上記のFIREでも語られているのですが、資産を築くには一般の人であれば①労働などの収入 ②投資 ③支出 の三角形の調整の仕方が基本になります。

投資についてはインデックス投資を基本としており(山崎元さんや数多くの国内外の人が推奨しており、ひ◯み投信というゴミのアクティブファンドで痛い目を昔みた自分は基本インデックス投資に従います)、これについてはコツコツ投資しながら学んでいくしかないと思っています。

具体的に考えないといけないのは①収入と③支出です。

③については去年からマネーフォワードの有料会員になって全てアプリ上で管理しているので家賃入れて生活費は20万円程度で済ますことができています。これ以上減らすには家賃に手を入れる必要があり、大きく減らすのは難しいというのが正直なところです。①については営業という職業上かなり変動しています。手取りで35~110万円/月という変動具合です。年収ベースで700~1000万円程度(額面)なのでこれをいかに増大させるかがかなりのポイントだと思っています。(投資はインデックス中心ということもあり大きく増大はしない)

正直現職のまま大きく跳ねさせるのは難しいという感触であり、転職をベースに検討しています。右肩上がりのGAFAでの転職を具体的には検討しており(同期や先輩の転職が多い)、上昇していてかつ競争の激しい会社にいくべきかなと思っています。35歳までには2000万円(額面)程度を死に物狂いで稼ぎ、少なくとも1000万円以上を毎年投資に当てていくことでFIREは現実的にできるのではと結構楽観的に考えています。300万円/年程度の生活費であれば、本書の4%理論によって7500万円の資産があれば95%の確率で死ぬまでに資産がなくならないということになります。30代でのリタイアを考えるとこれぐらいは稼がないと達成できない計算です。転職は検討必須。

 

 

 

NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

  • 作者:佐々木 閑
  • 発売日: 2012/06/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 上記の支出にも関連するのですが、稼ぎ方よりも「お金の使い方」に人生観が出ます。あたり前ですが年収1億円でも1億円使ってしまっていては投資にも当てられないですよね。過去はなくても良い車を新卒1年目で買ったりとお金は使ってなんぼの私でしたが、現在は基本的に物欲がかなり薄くなりました。欲望というキリのないものに対して、どう対処・コントロールするのか、生き方を見直すという意味で初期仏教の入門的理解として上記を読みましたが、非常に明快でわかりやすい。影響されて以下のスッタニパータも購入してみましたが、難しい、というか補助の解説がないと内容がすんなり理解できませんでした。。。

初期仏教は日本の大乗仏教とはほとんど別物と考えたほうがよく、またブッダ神秘主義的な宗教ではなく、哲学、特に辛い人生(一切皆苦)をどう生きていくかということを考えた哲学者です。特に神とか死後の世界についてはあまり信仰はなく(実証できないので)、まさに苦しみ、不安の多い現代人にも生き方の指針になります。情報で溢れているわりにはどう前向きに生きるかの指針や目標、生きることへの情熱が失われつつあるのでブッダは今後継続して学ぶべき哲学です。特定の宗教は一切信じませんが、、、

ブッダのことば-スッタニパータ (岩波文庫)
 

 

 

 NHKの100分で名著シリーズがあまりベースの教養がない自分には理解しやすかったので以下のニーチェに関する入門も購入。

ニーチェは「神は死んだ」で有名ですが、科学技術の発達で神はいないということは現代人(特にミレニアル世代以降の若い世代)であれば、世界的に一般化しつつあるかと思います。(身の回りの事象は科学によって次々に実証されており、気象から病気まで神秘的な力で起きているということは普通考えないですね。真理を探求するというキリスト教的な価値観が科学を推し進め、逆説的に神の不在を証明してますね)

ニーチェはそうした科学技術の発展の中で今後2世紀程度の間に信じるべきものがなくなり「末人」が増加するということへ警鐘を鳴らしています。

そうした一方で生きる希望を持って前向きに生きるにはどうしたら良いのか、これを書いたのがツァラトゥストラに書かれています。まだ読んでいる途中ですが、現代人に強く当てはまる内容なので、本屋に平積みにされている自己啓発なんか読まずにブッダニーチェのほうが圧倒的に役立ちそうです。

 

 あとは教養として、人類(ホモ・サピエンス)がどう誕生し、世界各地に拡大をして現在に至るかを学ぶために途中で投げ出していた以下の本を再読しています。

 

連休中は旅行とか娯楽にあまり時間を使いませんでしたが、 人生への活力を得た貴重な時間でした。ありがとう4連休。