サプリメントでの持久力アップを考察する〜アスタキサンチン編〜
努力をせずに手っ取り早く持久力をあげて、マラソンやロードバイク、トライアスロンなどエンデュラス競技の記録を伸ばしたい。競技者であればそんな風に思ったことはあるのではないでしょうか?
え?血のにじむ鍛錬を積んで結果につなげてこそ、アスリートだって?
いえ、僕は可能な限り楽して伸ばしたいですw
私は日々ロードバイクの練習をしているのですが、伸びも徐々に鈍くなり(潜在的な肉体の限界値に近づいている)、何か練習以外のものにすがりたくなります。
自転車競技であれば、手っ取り早く早くなるには①機材・ウエアへの投資 ②食事・サプリメントへの投資がざっくり考えられます。(他にもフィッティングやコーチングなどありますが)
機材は一旦置いておいて、今回は②の栄養面、特にサプリメントについて考えたいと思います。
そもそも持久力とは・・・
日常的に使われる持久力(じきゅうりょく)という語は人や事柄の粘り強さを意味するが、スポーツ科学は持久力を疲労に抵抗する有機体の能力と考える。エンデュランス(Endurance)とも呼ばれている。具体的にいえば、できる限り長時間一定の負荷(例えば疾走速度)を維持できる能力だとするのである。
出典:Wikipedia
わかるような、わからないようなww
つまりは長時間にわたり負荷をかけ続ける能力ということですね。いわゆる有酸素運動です。疲労しにくく、より長時間、高強度で継続できれば良いということです。
一般的に糖質のグリコーゲンをメインとしつつ、脂質もエネルギー源になりますよね。学術的な理論や科学は良くわからないのでw とにかく効きそうなサプリメントを洗い出し、エビデンスとともに検証して取り入れてみたいと思います。長くなりそうなので、種類ごとに調べていきたいと思います。
候補その1:アスタキサンチン
結論:こりゃ即買い!レベル。
アスタキサンチンはプロトレイルランナーの鏑木さんが日経新聞の中で抗酸化作用で効果があるとかなんとか?言っていたので、候補としました。また、グリコのエクストラオキシアップにも入っているので有酸素運動には効果あるのでは?と考えました。
グリコ パワープロダクション エキストラ オキシアップ 持久系サプリメント 120粒
- 出版社/メーカー: 江崎グリコ
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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そもそもアスタキサンチンとは・・・
アスタキサンチンはベータ・カロテンと同 じカロテノイドの一種で、エビやカニの殻、サケの身や卵など、天然特に海洋に広 く分布する食経験豊かな赤色色素です。 近年、アスタキサ ンチ ンが ビタミンEの 1,000倍、ベータ・カロテンの約40倍 もの強力な抗酸化作用 (悪玉酸素 やフリーラジカルなどよる酸化に打ち勝つ作用)を 有 し、 しか もプロオキダン ト (強い抗酸化物質にありがちな副 作用)にな りにくいこと、細胞の膜で働 くことが見出され、 従来単なる色素 (食品添加物着色料や養殖魚の色揚げ剤) として扱 われていた時代から、「有効性が科学的に証明されている」、「安全性が確かめられている」、「作用機序が解明されている」 3拍子揃った大型健康食品および化 粧品素材 として利用されるまでに至っています。
出典:アスタキサンチンとスポーツメポフォーマンス
http://www.b-t-c.or.jp/btc_p300/btcn/btcn95/btcn095-03.pdf
美容や健康面では抗酸化作用へ主に注目されているようですが、スポーツ持久力という観点では以下の効用が見込めるようです。
1. 脂肪の利用率が上がり、糖質の利用が減少する。
肝臓などの体内での貯蔵が限られた糖質を温存できるので(脂肪は現実的にほぼ無限に貯蔵。1kgあたり7,000kcal)、結果として血中の乳酸上昇を抑えることができる。
2. エネルギー生成時の活性酸素を強力に除去することで、筋肉の損傷を最小限として回復力、持久力が向上する。
2グループのマウスに、一方は通常の食事、もう一方はアスタキサンチン入りの食事を4週間与え、運動時のエネルギー基質利用を測定しました。その結果、アスタキサンチン入り食事のグループでは脂肪利用が25%アップすると同時に、糖の利用は12%ダウンしました。
自転車競技者を2グループに分け、1グループにはアスタキサンチンカプセルを、もう1グループにはプラセボカプセルを28日間摂取してもらいました。試験開始時と終了時に、20kmのタイムトライアルのパフォーマンスを比較したところ、アスタキサンチンを摂取したグループ(7名)は、平均121秒改善したのに対して、アスタキサンチンを摂取しないグループ(7名)は、平均19秒の改善にとどまりました。
それでは、なぜ アスタキサ ンチ ン摂取 によって運動負 荷 による血中乳酸の上昇が抑えられたので しようか ?そ れは、アスタキサ ンチ ンがエネルギー源として、糖より も脂肪をより使用 させるためだと言われています。乳酸 は糖が使われた際に生成 しますが、アスタキサンチン摂 取 によって糖よりも脂肪が使われたため、間接的に乳酸の生成が抑えられたのです。
出典:アスタキサンチンとスポーツメポフォーマンス
http://www.b-t-c.or.jp/btc_p300/btcn/btcn95/btcn095-03.pdf
運動によって筋肉の細胞が活性酸素の攻撃を受けると筋肉細胞の膜が破壊されてつぶれてしまいます。これが筋肉疲労の大きな原因になります。そこであらかじめアスタキサンチンを細胞内に蓄えておくと筋肉細胞がつぶれにくくなります。運動してから摂取したのでは効果は期待できません。運動によって発生する活性酸素に備えて、あらかじめ筋肉内に備えておくことで、疲れを残りにくくし、回復を早めてくれるのです。
アスタキサンチンを日常的に摂っていると、持久力が高まり、疲れがいち早く回復するため、トレーニングを継続させることができます。筋力アップトレーニングの場合、より負荷をかけて回復させることで、元の筋力を上回る「超回復」という作用が起きますが、アスタキサンチンを摂っていれば集中力も高まり、筋肉細胞を保護・修復して翌日に疲れを残さないので、より効果的に筋力をアップさせることができます。このため、アスタキサンチンはプロスポーツ選手も注目している成分です。
筋肉痛を抑え運動能力を向上させるアスタキサンチン|富士フイルム ヘルスケア未来研究所
他にも精神的な疲労である中枢性疲労にも効果があるなど、効用は精神面にも現れるようです。
軽く調べただけでもいろんなサイトや論文でその効果や実験結果のエビデンスが出てくるので、おそらく効果があるのでしょう(疲れたので投げやりw)。
ものは試しでまずは来月のツールド沖縄まで試してみたいと思います。